この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君とメメント・モリ
第3章 クリスマスイブは、やるせなさとともに
その夏美が、一年近く凛が交際してきた恋人、鳥海拓斗と別れて欲しいと訴えてきたのが今日の昼休みのことだった。
拓斗が、凛に秘密で夏美に急接近してきたのは今年の秋ごろのことだという。その後拓斗は凛と並行して夏美とも交際していた、と夏美は打ち明けた。
二股をかけていたというだけでも衝撃だが、相手が凛の幼馴染だったということに、凛は何とも言えない脱力感を覚えた。確かに拓斗は人当たりも良く、女性にもてるけど、そこまで分別のない軽薄な男だったとは思いもしなかった。
拓斗が、凛に秘密で夏美に急接近してきたのは今年の秋ごろのことだという。その後拓斗は凛と並行して夏美とも交際していた、と夏美は打ち明けた。
二股をかけていたというだけでも衝撃だが、相手が凛の幼馴染だったということに、凛は何とも言えない脱力感を覚えた。確かに拓斗は人当たりも良く、女性にもてるけど、そこまで分別のない軽薄な男だったとは思いもしなかった。