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君とメメント・モリ
第3章 クリスマスイブは、やるせなさとともに
こんな終わり方って、あるだろうか。凛は空のグラスをうつろな目で眺めた。

拓斗とは体の相性が良かっただけに、溺れた。拓斗の愛撫は甘くねっとりとしているのに、一度繋がり合えば猛獣のように攻め立てる。あのセックスを拓斗が夏美とともに繰り広げるのだと思うと、嫉妬を越えて気持ち悪さが胸を吐いた。

気持ちはどこまでも、果てしなく落ち込んでいく。なのに体が、疼いてしまう。
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