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君とメメント・モリ
第6章 なぜ死神は現れたのか
「さっき呼ばれていたが・・・お前の名前はスズカゼリンというのか」

「はい。凛です」

「俺の名前は・・・」

男は言ってから、もどかしそうに唇を動かし、頬を右手で擦った。

「死神の世界での名前を言おうとしたが、この口だと、発音できない・・・」

男が本気で困っている様子だったので、凛は思わず笑ってしまった。
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