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淫夢売ります
第17章 淫らな紋章:堕ちる罪
☆☆☆
「主任?桜井主任?」
肩を叩かれて、気がついた。

しまった、いつの間にか眠っていたのか?目の前に吉井くんがいる。
「こんなところで寝てないでくださいよ。びっくりしたな」

私は先程のカフェの入口で膝を抱えるようにして眠ってしまっていたようだ。
ダメだ・・・また、淫夢を。

夢の中で口とアソコをぐちゃぐちゃに犯してきた吉井くんが目の前に現れて、変な気持ちになる。実は、ショーツの中はぐっちょりと濡れてしまっている。

夢を思い出してみる。移動していた、違う場所だ。三人の男性がいなくなっていた。あのホテルの部屋には見覚えがある。神奈川県の某所にあるホテルだろう。朝夕の区別もつかないが、移動だけで2時間位はかかる。日が変わったと見ていいだろう。

良い方に考えても夢の中の日時は7月5日の朝。
下手したら、もっと経っている。時間がない。

時計を見ると、12時30分。まだ、モルフェの開店までには2時間以上ある。もう、一回も眠る訳にはいかない。

吉井くんが私を助け起こしてくれる。立ち上がった拍子に、ドロリと陰部の奥から愛液が漏れ出てくるのを感じて、赤面しそうになる。

そのままもう一度カフェに入り、昼食を摂る。申し訳なかったので、吉井くんの分も私が払った。

「昼飯までごちそうになってすいません」
ニコニコしているのでまんざらでもないのだろう。まあ、これで少しは罪悪感が晴れる。私はモルフェの開店時間までここにいなければいけないこと、諸事情で私が証拠品として持っているカードを持っていてほしいこと。可能であれば私が眠ってしまわないように見張っていてほしいということを伝えた。

「分かりました。任せてください」
吉井くんにカードを渡す。彼が持っていてくれればたとえ眠ったとしても大丈夫だとは思うが、眠らないようにするに越したことはないだろう。一応保険だ。
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