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淫夢売ります
第19章 淫蕩遊戯:嗜虐の楽園
☆☆☆
「おい、お前!ふざけてんのか?ここの数値も直しておけって言っただろう?」
午後のプレゼンに使う資料を手に、里原主任が私を怒鳴りつける。確かに言われた。投影用の方は直したのだが、配布資料の方はそのままだった。別のファイルだということを失念していた。

「お前バカなのか?一個一個言わねえとできねえとか、ホント幼稚園並の知能だな」
紙の資料を私に叩きつけるように投げてきた。
「刷り直しておけよ。時間ねえんだから。あーもったいねー。紙だってタダじゃねえんだぞ、売上を上げらんねえくせに経費使うんじゃねえよ!」
バンと苛立たしげに椅子を蹴る。その音で私は首をすくめる。

散らばった資料を同期の千夏さんが一緒に集めてくれた。
「間違いなんて誰にでもあるのに、ほんと、酷いよね。なんか、翔子ちゃんだけ目の敵にしてる感じがするよね」
小声で慰めてくれる。まあ、そうかもしれないけど、私が一番ミスが多いのも確かだ。
それでも、今度新しいプロジェクトに入れるようになったのだから、進歩はしている、と思う。

「さ、資料作るの手伝うよ。ぱぱっとやってお昼食べに行こう」
千夏さんが優しく微笑んでくれる。

傍から見ると大分傷ついているように見えるんだろうな。
確かに、数ヶ月前までは本当に仕事やめようかと思っていたけど・・・。でも、今は大丈夫。だから、心配しないで。

私はそっとジャケットの胸ポケットに手を当てる。
そこにあるカードの感触を確かめた。

うん・・・大丈夫。頑張れる。

資料をまとめ、立ち上がったついでに、ちらっとだけ、苛立たしげにパソコンを叩いている里原主任を見る。
やっぱり、現実のあなたは怖いわ・・・。

夢の中のように、可愛らしい姿を見せてくれればいいのに・・・。
ね?里原・・・友理くん。

その名を心の中で言うだけで、笑顔がこぼれそうになる。
淫蕩な、笑顔が。
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