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淫夢売ります
第21章 Deep Sea:沈む海
☆☆☆
僕がモルフェについて知ったのは、ほんの偶然だった。学食で食事している時、後ろで都市伝説的にモルフェについて話しているグループがいたのだ。
「なんか、そこ行くと、エロい夢が買えるらしいぜ」
「夢?夢って買うもの?」
「さあね?なんか黒尽くめの魔女みたいな女がいるんだって」
「あ、俺も聞いたことがある」
「え?なんていう店?どこにあるって?」
「東京!東京だよ。新宿って話だ」
「うさんくせー」
ははは・・・と笑っていた。このときはさして気にしておらず、後ほどそこに自分が行くことになるとは、それこそ夢にも思わなかった。
東京を離れ、地方のこの大学に来て2年。だいぶ生活にも慣れてきた。お陰で、今年の春には同じサークルの佳奈と付き合い始め、充実した青春を送っていると我ながら思っている。付き合って1ヶ月ほどで佳奈とはベッドを共にする仲になった。
佳奈は可愛らしい。セックスはたいてい僕の部屋でした。佳奈が僕のアパートに訪ねてきて、夕飯を作ってくれ、軽くお酒を飲んで、その後自然とエッチする、という流れが出来上がりつつあった。もちろん、避妊はちゃんとしている。
最初に彼女を抱いた時、その身体の柔らかさ、温かさに感動したのをはっきりと覚えている。互いに処女、童貞だったということは後から分かった。
セックスの後、彼女と裸のまま肌を合わせて狭いベッドで眠るのはとても幸せな気分だった。朝起きると、佳奈は一度きゅっと僕にしがみつくように抱きつき、その後コーヒーを淹れてくれた。そして、身支度をして、一緒に大学に行く。
どちらかがアルバイトがあるときなどは別として、そうではないときは殆どの場合、佳奈はうちに入り浸った。サークルも学部も同じなので、一緒にいればあれこれ議論もできるし、課題も一緒にこなすことができる。そのうち、同棲と区別がつかないような状態になった。
このまま卒業したら佳奈と結婚するのだろうと思っていた。それほど、彼女の存在は自然で、一緒にいることが当たり前のようになっていた。
そう・・・あの日、モルフェに行くまでは。
僕がモルフェについて知ったのは、ほんの偶然だった。学食で食事している時、後ろで都市伝説的にモルフェについて話しているグループがいたのだ。
「なんか、そこ行くと、エロい夢が買えるらしいぜ」
「夢?夢って買うもの?」
「さあね?なんか黒尽くめの魔女みたいな女がいるんだって」
「あ、俺も聞いたことがある」
「え?なんていう店?どこにあるって?」
「東京!東京だよ。新宿って話だ」
「うさんくせー」
ははは・・・と笑っていた。このときはさして気にしておらず、後ほどそこに自分が行くことになるとは、それこそ夢にも思わなかった。
東京を離れ、地方のこの大学に来て2年。だいぶ生活にも慣れてきた。お陰で、今年の春には同じサークルの佳奈と付き合い始め、充実した青春を送っていると我ながら思っている。付き合って1ヶ月ほどで佳奈とはベッドを共にする仲になった。
佳奈は可愛らしい。セックスはたいてい僕の部屋でした。佳奈が僕のアパートに訪ねてきて、夕飯を作ってくれ、軽くお酒を飲んで、その後自然とエッチする、という流れが出来上がりつつあった。もちろん、避妊はちゃんとしている。
最初に彼女を抱いた時、その身体の柔らかさ、温かさに感動したのをはっきりと覚えている。互いに処女、童貞だったということは後から分かった。
セックスの後、彼女と裸のまま肌を合わせて狭いベッドで眠るのはとても幸せな気分だった。朝起きると、佳奈は一度きゅっと僕にしがみつくように抱きつき、その後コーヒーを淹れてくれた。そして、身支度をして、一緒に大学に行く。
どちらかがアルバイトがあるときなどは別として、そうではないときは殆どの場合、佳奈はうちに入り浸った。サークルも学部も同じなので、一緒にいればあれこれ議論もできるし、課題も一緒にこなすことができる。そのうち、同棲と区別がつかないような状態になった。
このまま卒業したら佳奈と結婚するのだろうと思っていた。それほど、彼女の存在は自然で、一緒にいることが当たり前のようになっていた。
そう・・・あの日、モルフェに行くまでは。