この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫夢売ります
第22章 Deep Sea:溺れる深海
☆☆☆
「ねえ!真人!・・・真人ったら!」

はっと気づく。あれ?ここどこだ?
「なにぼーっとしてんのよ?次実験よ?実験棟に移動するわよ」
佳奈が僕の手を引っ張って立ち上がらせた。
「ああ・・・」
気の抜けた返事が出る。

なんだろう、ここのところ、ボーっとすることが多い。
眠いわけではない。睡眠は十分、というか、十分すぎるほど取っている。でも、日中ふわっと意識が身体から離れてしまうような瞬間がある。それが増えてきた。

「もう!どうしたの?なんか最近・・・うううん、東京に行った日からおかしいよ!?」
おかしい・・・そうか、あの日から?
「ああ・・・大丈夫。多分疲れているだけだ」
言ってはみたものの、心当たりといえば、あの夢しかない。澪・・・澪を抱けば抱くほど、僕は何かを失っている気がする。

なんだろう・・・?

でも、夜になるとあのカードが手放せない。澪に会いたくて仕方がなくなる。

「疲れてるって・・・。じゃあ、今度のお休み、温泉でも行く?」
温泉・・・?それもいいかもしれない・・・。

ぼんやりしていると、佳奈がバンと背中を叩いてくる。
「もう!しゃっきりしてよね!」
「ああ・・・わかったよ、ごめん、」

澪・・・

僕はここでこう発音したことに、全く意識が言っていなかった。
そして、僕がこう言ったことで、佳奈の顔が凍りついたことにも、気が付かなかった。
/260ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ