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淫夢売ります
第22章 Deep Sea:溺れる深海
☆☆☆
「ねえ!真人!・・・真人ったら!」
はっと気づく。あれ?ここどこだ?
「なにぼーっとしてんのよ?次実験よ?実験棟に移動するわよ」
佳奈が僕の手を引っ張って立ち上がらせた。
「ああ・・・」
気の抜けた返事が出る。
なんだろう、ここのところ、ボーっとすることが多い。
眠いわけではない。睡眠は十分、というか、十分すぎるほど取っている。でも、日中ふわっと意識が身体から離れてしまうような瞬間がある。それが増えてきた。
「もう!どうしたの?なんか最近・・・うううん、東京に行った日からおかしいよ!?」
おかしい・・・そうか、あの日から?
「ああ・・・大丈夫。多分疲れているだけだ」
言ってはみたものの、心当たりといえば、あの夢しかない。澪・・・澪を抱けば抱くほど、僕は何かを失っている気がする。
なんだろう・・・?
でも、夜になるとあのカードが手放せない。澪に会いたくて仕方がなくなる。
「疲れてるって・・・。じゃあ、今度のお休み、温泉でも行く?」
温泉・・・?それもいいかもしれない・・・。
ぼんやりしていると、佳奈がバンと背中を叩いてくる。
「もう!しゃっきりしてよね!」
「ああ・・・わかったよ、ごめん、」
澪・・・
僕はここでこう発音したことに、全く意識が言っていなかった。
そして、僕がこう言ったことで、佳奈の顔が凍りついたことにも、気が付かなかった。
「ねえ!真人!・・・真人ったら!」
はっと気づく。あれ?ここどこだ?
「なにぼーっとしてんのよ?次実験よ?実験棟に移動するわよ」
佳奈が僕の手を引っ張って立ち上がらせた。
「ああ・・・」
気の抜けた返事が出る。
なんだろう、ここのところ、ボーっとすることが多い。
眠いわけではない。睡眠は十分、というか、十分すぎるほど取っている。でも、日中ふわっと意識が身体から離れてしまうような瞬間がある。それが増えてきた。
「もう!どうしたの?なんか最近・・・うううん、東京に行った日からおかしいよ!?」
おかしい・・・そうか、あの日から?
「ああ・・・大丈夫。多分疲れているだけだ」
言ってはみたものの、心当たりといえば、あの夢しかない。澪・・・澪を抱けば抱くほど、僕は何かを失っている気がする。
なんだろう・・・?
でも、夜になるとあのカードが手放せない。澪に会いたくて仕方がなくなる。
「疲れてるって・・・。じゃあ、今度のお休み、温泉でも行く?」
温泉・・・?それもいいかもしれない・・・。
ぼんやりしていると、佳奈がバンと背中を叩いてくる。
「もう!しゃっきりしてよね!」
「ああ・・・わかったよ、ごめん、」
澪・・・
僕はここでこう発音したことに、全く意識が言っていなかった。
そして、僕がこう言ったことで、佳奈の顔が凍りついたことにも、気が付かなかった。