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淫夢売ります
第23章 Deep Sea:人魚姫
☆☆☆
「真人に、何をしたんですか?」
単刀直入に聞いた。最初はもっと周辺から聞き出そうと思っていたが、ユメノの笑い顔を見て気が変わった。確信を得たのだ。
この女は絶対に何かを知っている、と。
「何を・・・、と申しますと?」
「真人がおかしくなっています。あなたはきっと何かを知っている・・・そうでしょ?」
「ふふふ・・・どうしてそう思うのですか?」
別にはぐらかそうとしているわけではないようだ。別に追求されてバレても構わないと思っている、思っていながら、私をただ弄んでいる。そんな感じだ。
「ここに来た日から、真人はどんどん・・・変わってしまった」
「あら・・・そうなんですね?・・・だとすると・・・淫夢のせいかしら」
やっぱり。
「真人はここで夢を買ったんですね?」
「はい。ご購入いただきました。」
「その夢のせいで・・・どうしたら、どうしたらもとに戻せるんですか!?」
声が、少し大きくなってしまった。
ユメノは、はあ、と気の抜けた返事をする。
「もしよろしければ、佳奈様もご購入いただいたらどうでしょうか。選ぶ夢によっては真人様を助けられるかも、しれませんよ?」
ユメノの目が三日月に歪む。その夜の闇のような目から、私は目が離せなくなっていた。
私が頷くと、ユメノは眼の前のテーブルにカードをスプレッドした。
カードはタロットカードに似ているが、その図案はどれも見たことがないものだ。そして、いくつかの図案は明らかに性的な行動を示唆するものだった。
「この中から、あなたが一番心を惹かれるものを選んでください。」
この中から?
私は手を伸ばした。指が少し震える。一旦、カードに触れようとして手を引っ込めた。
「これで・・・真人はもとに戻る?」
「真人に、何をしたんですか?」
単刀直入に聞いた。最初はもっと周辺から聞き出そうと思っていたが、ユメノの笑い顔を見て気が変わった。確信を得たのだ。
この女は絶対に何かを知っている、と。
「何を・・・、と申しますと?」
「真人がおかしくなっています。あなたはきっと何かを知っている・・・そうでしょ?」
「ふふふ・・・どうしてそう思うのですか?」
別にはぐらかそうとしているわけではないようだ。別に追求されてバレても構わないと思っている、思っていながら、私をただ弄んでいる。そんな感じだ。
「ここに来た日から、真人はどんどん・・・変わってしまった」
「あら・・・そうなんですね?・・・だとすると・・・淫夢のせいかしら」
やっぱり。
「真人はここで夢を買ったんですね?」
「はい。ご購入いただきました。」
「その夢のせいで・・・どうしたら、どうしたらもとに戻せるんですか!?」
声が、少し大きくなってしまった。
ユメノは、はあ、と気の抜けた返事をする。
「もしよろしければ、佳奈様もご購入いただいたらどうでしょうか。選ぶ夢によっては真人様を助けられるかも、しれませんよ?」
ユメノの目が三日月に歪む。その夜の闇のような目から、私は目が離せなくなっていた。
私が頷くと、ユメノは眼の前のテーブルにカードをスプレッドした。
カードはタロットカードに似ているが、その図案はどれも見たことがないものだ。そして、いくつかの図案は明らかに性的な行動を示唆するものだった。
「この中から、あなたが一番心を惹かれるものを選んでください。」
この中から?
私は手を伸ばした。指が少し震える。一旦、カードに触れようとして手を引っ込めた。
「これで・・・真人はもとに戻る?」