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淫夢売ります
第23章 Deep Sea:人魚姫
☆☆☆
うーん・・・。
なにかミントを思わせる強烈な香りが鼻腔をつき、私の意識は急激に現実世界に焦点を結ぶ。目を開けると、四方が石造りの部屋の中に寝かされているようだった。いや、寝かされていると言うより、拘束をされていた。
腕を上に振り上げられ、鎖のようなもので縛られている。脚も大きく開かれ、どこかに皮製の拘束具のようなもので固定されていた。そして、私は全裸にされていた。
「気が付きましたか?伊藤佳奈さん?」
男性の声が頭の上から響く。どうやらこの格好だと死角になるようなところに誰かいたようだ。その男性が私の横に来る。
亜麻色、というのだろうか、そんな色の髪に薄青色のワイシャツとチノパンという出で立ちの男性だ。皮膚の色は抜けるように白い。顔立ち自体は日本人のようだが、肌色や髪色からすると、ハーフなのかもしれない。
「はじめまして、青海と申します。この城の警備を担当しています。早速ですが、あなたを侵入者として捕らえさせていただきました・・・」
そして、薄く嗤った。私は突然の事態で、何が起こっているのか、全く把握ができていなかった。ただ、裸で拘束されている、という事実が、私の心にうるさいほどの警戒信号を鳴らしている。
「な・・・何をするつもり」
「心配しないでください。痛いことはしませんよ?」
次の言葉に、私は心底ゾッとした。
なに、ただあなたの身体を調教するだけです。
「私は警備員であると同時に、薬草師でもあるのです。この城には代々様々な薬が伝わっています。先ほど、貴方様の意識を奪ったのもその一つです。気つけに使った薬もね。よく効くでしょう?」
ガチャガチャと壁際に設えられている薬品棚のようなところで何やら作業を始める。その隙にと少し身体を捩ってみるが、全く身動きが取れない。
「さあ、準備できましたよ」
青海が洗面器のような容れ物に、少し大きめの注射器のようなものと、大小の薬品瓶に入った薄赤色のとろっとした液体を入れて持ってきた。
薬品瓶を取り上げ、私の顔の前に持ってくる。
うーん・・・。
なにかミントを思わせる強烈な香りが鼻腔をつき、私の意識は急激に現実世界に焦点を結ぶ。目を開けると、四方が石造りの部屋の中に寝かされているようだった。いや、寝かされていると言うより、拘束をされていた。
腕を上に振り上げられ、鎖のようなもので縛られている。脚も大きく開かれ、どこかに皮製の拘束具のようなもので固定されていた。そして、私は全裸にされていた。
「気が付きましたか?伊藤佳奈さん?」
男性の声が頭の上から響く。どうやらこの格好だと死角になるようなところに誰かいたようだ。その男性が私の横に来る。
亜麻色、というのだろうか、そんな色の髪に薄青色のワイシャツとチノパンという出で立ちの男性だ。皮膚の色は抜けるように白い。顔立ち自体は日本人のようだが、肌色や髪色からすると、ハーフなのかもしれない。
「はじめまして、青海と申します。この城の警備を担当しています。早速ですが、あなたを侵入者として捕らえさせていただきました・・・」
そして、薄く嗤った。私は突然の事態で、何が起こっているのか、全く把握ができていなかった。ただ、裸で拘束されている、という事実が、私の心にうるさいほどの警戒信号を鳴らしている。
「な・・・何をするつもり」
「心配しないでください。痛いことはしませんよ?」
次の言葉に、私は心底ゾッとした。
なに、ただあなたの身体を調教するだけです。
「私は警備員であると同時に、薬草師でもあるのです。この城には代々様々な薬が伝わっています。先ほど、貴方様の意識を奪ったのもその一つです。気つけに使った薬もね。よく効くでしょう?」
ガチャガチャと壁際に設えられている薬品棚のようなところで何やら作業を始める。その隙にと少し身体を捩ってみるが、全く身動きが取れない。
「さあ、準備できましたよ」
青海が洗面器のような容れ物に、少し大きめの注射器のようなものと、大小の薬品瓶に入った薄赤色のとろっとした液体を入れて持ってきた。
薬品瓶を取り上げ、私の顔の前に持ってくる。