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淫夢売ります
第25章 調教彼女:蕾の味
本当はエッチなことにも興味があったし、正直言って彼女の柔らかそうな身体に触れたい、抱きしめたいという気持ちがものすごくあったが、なかなかそう出来ずにいた。

僕らは互いに奥手だったのだ。

「みんな、どうやってエッチまで持ち込んでるんだろう?」
ため息混じりに言うと、友人の金橋は「襲っちゃえば」とこともなげに言った。

んなわけにいくか・・・。

エッチもしたいが、彼女自身がすごく好きなんだ。
もし、変に手を出して軽蔑されたり・・・ましてや嫌われたら・・・。

「流れとか、勢いじゃね?」
金橋のアドバイスはどこまでも役に立たなかった。

「そうだ、そういやさ、モルフェって知ってる?夢占モルフェ」
はい?知らんな・・・そんなん。何だそりゃ。

「サークルの先輩がさ、噂してたんだけど、なんかエッチな夢が買えるらしいよ?」
「お前のサークルって・・・あのホラーだか、ミステリーだかの?」
「超常現象研究会な?お前も入らない?」
入らねーよそんな怪しいとこ。
ちなみに僕は合唱サークルに入っている。身体づくりからやっちゃうような結構体育会系のサークルで兼部する余裕なんてない。そもそもうちの学部はレポートが厳しい。

「夢が買えるって・・・んなわけ無いだろ」
「と、思うだろ?でも実際に先輩で買った人がいるとかいないとか」
「それが俺の悩みとどう関係するわけ?」
「ずばり!お前、童貞だろ?」
金橋が、ずいっと指を突き立ててくる。その勢いに僕はのけぞってしまった。
「だから、茉莉ちゃんをエッチに誘えないんじゃねえの?だからさ、夢の中で経験、しちゃえばいいじゃん、と思ってな」

めちゃくちゃ眉唾である。
眉唾なのだが・・・。
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