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淫夢売ります
第25章 調教彼女:蕾の味
【調教彼女】
茉莉とはこの春出会った。図書館で調べ物をしている時、彼女と同じ本を取ろうとした、というのがきっかけだった。映画かよ、と思うほどベタな出会い方。

まあ、要は学部と学年が同じで、同じ先生のレポートを書こうとしていたので、似たような本を探していた、というだけなのだが。

神谷茉莉、というのが彼女の名前で、一浪しているので僕より年は一つ上だった。

肩までのストレートの髪、丸い大きめのメガネ、化粧っ気はないけど、肌はとてもキレイだた。柔らかそうな白いニットの身体にピッタリした服もよく似合っていて、少しふくよかなところは僕の好みど真ん中だった。

この日、本をシェアして一緒にレポートを仕上げたのがきっかけで、僕らはよく一緒に勉強するようになった。一緒にいると、彼女の優しさや誠実さ、温かさが伝わってくる。彼女が何かを考えている時の、ペンを口に当てる仕草が僕は好きだった。

夏になる前に告白をして、付き合い始めた。
ただ、別に付き合ったからといって生活が大きく変わるわけではなく、これまで通り、一緒にご飯を食べたり、勉強したりする、という感じだった。
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