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淫夢売ります
第8章 You’re My Hero:奈落の底から
「信じろ・・・・俺を信じろ!」

「きょうこぉぉぉぉ!!」

俺は絶叫した。この悪夢の世界を壊さんばかりの勢いで
京子を救うために
悪夢の連鎖から救い出すために

「よう・・・すけ・・?」

京子の目に光が戻る。心なしか身体が大きく成長したように見えた。

「陽介・・・陽介・・・」
次第にはっきりとした声になる。

「た・・・助けて・・・陽介!!!」

バリン!

俺と加賀美を隔てていた見えない壁が砕け散った。
そして、俺は元の姿、大学1年の陽介の姿を取り戻す。

俺がずいと前に出ると、加賀美が怯えたような顔で後ずさる。
「おい・・・やめろ・・・やめろ・・・」
「貴様・・・よくも・・・京子を!」
ガンと横面を殴りつける。

ーぐわぇ

妙な声を上げて、加賀美がすっ飛ぶ。
「お前が傷つけたせいで、京子がどれだけ苦しんだか!」
倒れた加賀美の腹を思いっきり踏みつける。

ーがああ

「みんながおしゃれして、化粧しているのに、こいつは自分の体を隠さなきゃならなくて!」
ガツンと顔を蹴り上げる。

ーぶぐあ

「誰にも言えなくて、ひとりで苦しんで苦しんで苦しんで、友達も作れなくて!!」
ガン!と顔を踏みつける。

ーぐうぁ・・・

「お前のせいで!!!!」
涙が止まらない。京子が背負ってきた10年以上の時を思うと、それに気づかなかった自分の情けなさを思うと・・・。

俺は加賀美に馬乗りになり、首を締めていた。

死ね・・・死ね・・・死ね!!!

目が飛び出し、唇が紫色に変色していく。
京子の中から出ていけ!!

首にかけた手にさらに力を込める。
その時、俺の手を握ったものがあった。

『それ以上はもう大丈夫ですよ』

さっきの男性の声だ。その声を聞いた瞬間、俺の意識は暗転する。
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