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淫夢売ります
第12章 絡まる糸:見透かされる私
「あ・・・あ・・・」
「ちゃんと、言いましょう?
 自分の気持ちをさらけだして・・・。大丈夫、私しか聞いていません。」

「わ・・・私は・・・」
ゴクリとつばを飲み込む。
心臓が早鐘のように打つ。
桜井が私の目をじっと見つめる。早く続きを言えと目で訴える。獲物をなぶるような、嗜虐心に満ちた目だ。

「私は・・・・人前で・・・お・・・オナニーして・・・」
すっと桜井の眼が細くなり、微笑む。
手が震えるが、両の手は桜井にガッチリ掴まれている。
目を見つめられ、動けない。目が離せない。

「おな・・オナニーして・・・すごく・・・か・・・」
私の中で理性が、壊れた。

「感じました・・・。」

つつーと、なぜだか目から涙が溢れる。心の中のわだかまりが解けたような感じ。
一種の快感だった。

「泉さんは、人前でオナニーして、すごく感じたんですね?」
繰り返される。
コクリと、うなずく。認めるのに、抵抗が、少なくなっている。
 
「自分のいやらしい姿を見られたら、興奮しますね?」
こくり・・・。

「もっと、いやらしい姿を見せてみたいですね?」
こくり・・・。

まるで魔法にかかったみたいだ。
頭の芯がぼーっとして、桜井の言葉に自動的にうなずいてしまう。

「いやらしい身体も露出しました。オナニーまで見せました。
 そして、今、泉さんは、私に、心の中も全部露出したんです」

「貴女のいやらしい心の中・・・全部、全部・・・」

頭の芯に染み込むような桜井の言葉。
自分がどんどん変えられてしまうようで怖い。
怖いけど・・・気持ちがいい・・・。

「じゃあ、次のステップにいきましょうね。泉さんのいやらしい露出癖を満足させてあげますよ・・・」

震える私の頬に、桜井は優しく口付けをした。
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