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第1章 恋人未満

｢龍二に何も されなかった？｣

何かを思い出した様に顔を上げた先生は、私の肩をガッシリと掴んだまま 真剣に聞いてくる。


えっ///


なんて答えたらいいの



「【変な事】は してねぇ｣


答えに詰まる私の代わりに タバコに火をつけながら先輩が答えた。


「龍二には、聞いてないっ｣

先生は、腕の中に私を隠す様に抱き寄せると先輩を睨み付けてた。




あれっ？
そう言えば、なんで名前呼び？

先輩も先生の事、薫って言ってた様な…？





「ねぇ先生？先輩とお知り合いなんですか？｣