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トライアングル
第2章 甘い罠?
カチャカチャカチャ…

パソコンのキーボードを打つ音だけが響く事務所。


切りの良い所で時計を見ると 3時少し前。


「先生。少しおやすみにしませんか」


先生は、クライアントの書類から視線を上げて ニコリと笑う。



先生には少し濃いめのブラックコーヒー 私は 自分専用のオレンジジュースをグラスに注ぐ。




先生のデスクにコーヒーを持っていくと
「あの…」

なんだか言いにくそうに視線を泳がす先生…


「どうかしましたか?」


私が問いかけると 意を決したように言葉にする。


「今週末、柳生先生のパーティーに一緒に行ってください。
お願いしますっ」


ゴンッて、デスクにおでこをぶつけながら頭を下げる先生…



オデコ…
大丈夫ですか?



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