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トライアングル
第3章 終焉
バスルームから出た瞬間

ガッシャーンと、いう音が耳に届く。


リビングに駆け込むと、倒れ込む二階堂さんと、その前に立ち尽くす先輩の姿が見えた。


「先輩?」


声を掛けても振り向かない先輩…

二階堂さんの口元からは紅い血が流れていた。


「二階堂さんっ大丈夫ですか?

一体、どおして?」

二階堂さんに駆け寄り先輩を見上げると、酷く冷たい目をして私たちを見下ろしていた。


「とんだあばずれだな…

我慢出来ずに、二階堂までくわえ込んだか」


えっ?
何を言ってるの?

ひょっとして何か勘違いしてる?


「先輩?あのっ…きゃぁっ」


事情を説明しようとした私の腕を先輩が乱暴に掴む


「先輩っ痛いっ 離してっ」

指が食い込む程強く掴まれ無理矢理立ち上がらされる…


「二階堂は、お前を満足させてくれたのか?」


蔑むような視線に胸が苦しくなる…


そんなんじゃないのに…






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