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第4章 始まり…

依頼人は銀座のホステス。


依頼内容は、お腹の子供の認知。



「大体のお話はわかりました。

こちらも、御希望に添えるよう尽力しますが、相手の男性が 養育費などの条件を提示してきた場合はどうされますか？｣


よくある案件だと思っていた。


この手の案件は、金で話がつく事が多い。


「お金なんて いりません。私は、彼に男としての責任を取って貰いたいだけなんです｣


彼女は、子供を認知するか 籍を入れるかのどちらかだと譲歩するつもりは全く無いようだ。


「わかりました。では、こちらで内容証明を作成して、相手の男性に送付しますので、相手の方の名前とわかれば、住所もお願いします ｣



女が書いた名前…


その文字に顔をしかめた…









【茜 龍二】