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第6章 おまけ　１２歳年下の彼とホテル尼乃美楽に行く話

確かに…今私達が居るお部屋も
和モダンルームと言う感じで
和のテイストが全面に出ているが、
お部屋自体は洋室になっている。

良くあるラブホテルの和室の
畳で温泉旅館みたいになっていて
ローベッドって感じとは
ちょっとここは違う感じがする。

『あ、大阪の天王寺の辺りに
こんな感じの和テイストの
インバウンドの外国人が好きそうな
ZENってラブホあるんですよ…。
また、そっちも行きましょうよ』

そんな話を露天風呂のある
お庭にあるラタンチェアに座りながら
彼と一緒に話をして。

『巴さんは…来月の沖縄旅行で
行きたい場所とかってありますか？』

そうこっちの希望を
彼が聞いて来てくれて。

『美ら海水族館は絶対行きますよね？
それ以外に…行きたい所あれば、
予定に組み込みますんで、
巴さんが行きたい場所を言って貰えれば。
っと…手軽にだったら青の洞窟とか…、
慶良間とかでダイビングでもしますか？』

「ダイビング……」

『ダイビングしてたら１日潰れちゃいますし、
観光もしたいって言うんでしたら
手軽にシュノーケリングとかでも…』

考えといてくださいねと…彼に言われて
観光を重視するか、マリンスポーツ
するか…心が揺らいでしまいそうだ。

「で、でも…港斗君の誕生日だし、
その…港斗君が…行きたい所とか
したい事とかをメインに
した方が…良いんじゃ…無いかな…？」

『え？…僕は…巴さんと…
一緒に沖縄旅行にずっと
行きたかったんで…。巴さんが
一緒なら…大満足ですよ？』

と…何とも…彼らしいお返事を
頂いてしまったのではあるが…。

「でも…急に言われても…
思いつかないと…言うか…」

『じゃあ明日の帰りに
どこかで沖縄のガイドブック
２、３冊買って帰りましょうよ』

楽しみですね、沖縄旅行と
彼が嬉しそうに笑って居て。
もう来月の話なのに…
行先今から考えるので良いのかなって
そんな風に思って居たら。
宿泊先はもう全部…決まってるから。
どの日に何処を回るのかとか
そんな事を細かく計画練る位ですよと
そう港斗君が言って居て。

『お天気だと…いいですね？
やっぱり沖縄は…晴れの方が映えますし…』