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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第2章 2024年6月8日

太陽公園なら土日でもゆっくり出来ると
そんな風に彼が言って居て。
そんな話をしながら歩いている内に
垂水駅からテラスハウスに着いたので
さっきはモーニング食べて、
水嶋來翔、有翔の双子を駅まで
お見送りしに行っただけなので。
財布とスマホぐらいしか持ってなかったから。

一旦、家の中に入っておトイレを済ませて
バックを持って…外に出て。
キチンと戸締りをして車に乗り込んだ。

垂水を出たのが…朝の9時過ぎぐらいで、
山陽自動車道に乗って稲美町を抜けて
加古川市へと入って行く。

『今から行ったら、あっちに
着く頃は10時過ぎぐらいですかね?』

車で1時間ちょっと位なので、
9時過ぎにあっちを出たから
それぐらいの時間には着くらしく。
近すぎず、遠すぎずな…時間の
丁度いい感じのドライブをして。

港斗君の運転する車は姫路市に入る。
姫路市と言っても端から端までは
結構広い…姫路城のある辺りは…
昔からの…民家の沢山ある辺りだし。
あの辺りには何度か行った事あるけど、
多分…その太陽公園とやらは
あの姫路城の辺りではない…んだろう…。

前に職場の神戸新聞で広告で見た写真は。
どこかの山の上に建っている
あの…西洋のお城の例の様な
ドイツのノイシュバンシュタイン城みたいな
そんなお城が…大きな写真で使われていた。

でもそんな立派なお城があるんだったら
もっと、有名になってそうな気がするけど…。

山陽姫路西から下道に降りて。
県道545号線を走って行く。
こんな所にお城があるのかな?と
思ってしまうような住宅街が続いていて。

『あ、巴さん、あれ、見えて来ましたよ?』

住宅街を抜けた先のちょっとした
山の様な高台を上って行くと、
目的地である太陽公園にある
ドイツのノイシュバンシュタイン城を
モチーフにして造られた
『白鳥城』が見えて来る。

姫路城は白鷺城とも呼ばれてるけど、
それと掛けてあるのかと思ったら。
この辺りの地名が白鳥台と言うのだそうで。

土日は9時からオープンしてるらしいのだが、
今日が土曜日と言うのを忘れそうなほどに
駐車場はガラガラで…空いている。

『着きましたよ?巴さん』

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