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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第2章 2024年6月8日
凱旋門から始まった世界旅行は
中南米から中国へと…移動して。
その先には……また一気に
雰囲気が変わって、三角屋根の
建物が並んでいて。
オセアニアのどこかの島にでも来た様な…
そんな感じの建物が並んでいて。
ここは石貨神殿と言う
ミクロネシアのヤップ島と言う島の
文化である石貨(ストーンマネー)が
再現されている場所で。
至る所に石で出来た大きなお金があって。
ヤップ島にある大きな5円玉のような
巨大な石のお金は、今でも結婚式など
人生の節目になるようなイベントで
使われているのだそうだ。
この大きな石をどこから
持って来たのかと言うと450キロ離れた
パラオのロックアイランドから
切り出して運ばれていたのだそうで…。
航海技術も無い中で…尊い犠牲を
払いながら運ばれて来た物で。
その価値は大きさや重さで決まるのではなくて
その石貨をここまで運んでくる道のりでの
苦難の物語の度合いで価値が決まるのだそうだ。
その苦難の物語を語る語り部がいて
その語り部の語りの技術でも、
大きく価値が左右されるのだそうで…。
そんな辺りもヤップ島の独自の文化なのだそうだ。
『巴さんこれ、大きな5円玉ありますよ~』
太陽公園の石貨はヤップ島にありそうな
大きな丸い石に穴が開いたものだけでなくて、
その他にも世界の硬貨を模った物もあり。
一際大きくて目を引くのが、
彼が言っている巨大な石の5円玉だ。
その5円玉と一緒に記念撮影をして。
その後は…エジプトまで移動して。
可愛いサイズのピラミッドと
スフィンクスがお出迎えをしてくれる。
『巴さん、ピラミッドの中は入れますよ』
ピラミッドには階段があって
ドアが付いていて中に入れる様で。
そのドアから人が出て来て
あ、人が居たってここで初めてなったんだけど。
敷地が広すぎて人と出会わないみたいだ。
展示されている物に圧倒されて
ちょっと若干脳がバグりそうになりつつ
ピラミッドの中に入ると
その中にはツタンカーメンの
黄金のマスクのレプリカが展示されていて。
海外旅行…だったのに、その先には
急に和風のエリアになっていて
石の灯篭の続いた先に五百羅漢が並ぶ。
「日本なのに日本ッ??」
『羅漢像多すぎ問題…ですよ…ッ』