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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第3章 2024年6月14日
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2024年6月14日
いよいよ、小林君と葵ちゃんとの
仲を取り持つ……Xデーを控えた前日。
私は…と言うと、その…ご当人である
葵ちゃんからお誘いを受けて。
お仕事の帰りに美咲さんのサロンで集合して。
一緒にペアでハーブ蒸しを受けていた。
『あああ~、どうしましょうぅううっ
巴姉サァアアァン…、いよいよっ、
明日に、明日になっちゃいましたよぉおッ』
美咲さんのサロンは完全予約制だから
今は…お客さんは私達だけだけど。
葵ちゃんは声が良く通るので、
ハーブ蒸しをして貰ってる間
明日の事で頭が一杯の葵ちゃんは
明日の不安ばっかり言っていたのだけども…。
『あら~?どうかしたのかしら?
もしかして温度熱すぎちゃったの?』
その葵ちゃんの声で美咲さんが
こっちの様子を見に来てくれて。
『美咲サァ~~ン、
一大事なんですぅううっ、
私をッ、助けて下さいよぉおっ』
『あらあら?葵ちゃんどうしちゃったの?』
『実はですねぇ~』
と…葵が美咲に対して、
ずっと片想いをしている
小林に対して告白しようと考えていて。
その告白の実行日が明日なのだと説明する。
『あらあら、まぁ~そうなのね?
それは…素敵だわ。ねぇ、葵ちゃん
私にもそのお手伝いをさせてくれないかしら?
明日の蛯名さんを…世界で…1番は無理でも
神戸で1番の美人さんに仕上げてあげるわよ?』
と…サービス精神が旺盛な
美咲さんは葵ちゃんに対して。
普段は営業してない明日の朝に
フェイシャルのコースと、
メイクをセットにして施術してくれると
そんな提案をしてくれて。
「美咲さん…メイク…出来るんですか?」
『うーん、私も出来るけど……ね?
友坂さんも…良く知ってる
メイクの達人が居るじゃない?
きっと事情を話したら、
千冬ちゃんなら来てくれると思うの』
『巴姉サンの良く知ってる人に
そんなメイクのプロの人が居るんですか?』
「いや、知ってるも…何も…
その…私の妹…なんだけどね…。
あの…レイン邸での結婚式の時に
メイクしてくれたのが…その妹ね」
そう話をすると、葵ちゃんが
あの時の私の変身ぶりを思い出した様で。