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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第6章 おまけ 12歳年下の彼とホテル尼乃美楽に行く話

お部屋は403号室なので
フロントからエレベーターで4階へ移動した。

客室の真っ白の壁紙にはブルーで
青海波を思わせるような波の絵柄と
葛飾北斎の富嶽三十六景の
神奈川沖浪裏を思わせるような。
ダイナミックな大波が描かれていて。

そのダイナミックな大波の奥に
天井から夕陽が沈もうしていて
青と白で統一された空間に
橙色の差し色としての役割を果たしている。

浮世絵のようでもあり
イラストの様な現代的でもあり。

『この部屋のソファ良いですよね?
ベッドが大きくなったみたいで』

そう言いながら彼が
ソファを撮影していて。

『これみたいなのがうちにもあれば
ベッドが大きくなったみたいになりますよね。
だったら寝室にもテレビ壁掛けで設置して
こんな感じにソファ置いてもいいなって』

「でも…折角…、特注で
リビングのソファ…作って貰ったのに
あんないいソファがあるのに、
そんなことしたらずっと寝室で
過ごしちゃいそうだし、勿体ないよ」

と言う私の言葉に彼は
残念そうにしていたけど。
勿体ない物は勿体ない。

『とりあえず…まだ時間も早いですし、
お庭の露天風呂にお湯張りして
明るい間に露天風呂…1回入りましょうよ』

露天風呂付の部屋は10室あるけど、
そのお部屋お部屋によって
露天風呂もヒノキ風呂だったり
円形の磁器風呂だったり
楕円形の物だったり…この磁器の色が
お部屋のテーマカラーになっている。

海がテーマのこのお部屋の露天風呂は
マリンブルーの様な色をしていて。
港斗君が暗くなる前に、
この露天風呂に入りたいと言ったので
先にお湯張りをしてお風呂に入る事にした。

『巴さん…何か飲みましょうよ、
さっきメンバーズカード買ったんで
今日からサービス受けられますよ?』

メンバーズカードを購入した
ご入会当日特典で
ドリンクが1人1杯無料になって
メンバー専用のメニューから
メンバー価格でフードを2品、
宿泊の場合はモーニングを特別価格で
注文する事ができるのだそうで。
入会した当日から
入会金以上のサービスを受けられるのだそうだ。



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