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12歳年下の彼と恋のキューピッドをする話
第6章 おまけ 12歳年下の彼とホテル尼乃美楽に行く話

全28部屋の客室の中の10室は
庭付きの露天風呂のお部屋で。

『巴さん、どの部屋が良いですか?』

その日は土曜日だったが
部屋は…6つほど空いていて。
その中のどれがいいかと尋ねて来る。
1つは大きなソファの
カラオケがあるサウナ付きの
女子会にもピッタリの
パーティールームみたいな部屋で。

『あ、この部屋…
生ビールのディスペンサーありますよ?』

と…言って来たお部屋は
お部屋にビールサーバーがあって
生ビール飲み放題だし。
冷蔵庫のアルコールも飲み放題らしい。

『庭付きの方が…露天風呂は
良い感じですけど、部屋自体は
半露天風呂の部屋の方がいい感じですね
ソファはここの部屋のが良さそうですし』

空いている6つの客室の
画像を見ながら彼がそう言って来て。

要するに…何に重きを置くかで
部屋を選べばいいんだろうけど…。

『巴さんはどうすかね?
こっちと、こっちとこっち…
どの部屋がいいですか?』

6つの選択肢を半分にして
私に決定権をくれる様だった。

1つは庭付きの露天風呂のお部屋
1つは半露天のお庭付きのお部屋
もう1つはビール飲み放題のお部屋。

『こっち…、でもこっちの方が…
どの部屋もいい感じですから
これって決めるのが難しいですね…』

人が来る気配がして、
お部屋が空くのを待つスペースに
思わず逃げるようにして隠れてしまって。

そのカップルがお部屋を選んで
居なくなってから…タッチパネルの前に戻った。

『どこにします?巴さん…』

「早く決めないと…また
誰か来ちゃうかも知れないし…
露天風呂って…来たんだし、
露天風呂があるお部屋にしようよ…」

庭付きの露天風呂があるからと
ここまで来たんだから。
露天風呂付の部屋にしようと言って
お庭付きの露天風呂の客室に決めた。

その客室は…港斗君が
ソファが良い感じと言っていたお部屋で。
ベッドからカウチソファにもなりそうな
座面が広いソファがあって。ベッドの
足元の延長線上にベッドと
一体化してる様な…配置になっていて。

白とブルーで統一されたお部屋だった。

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