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第30章 女の勘

飲み物と栄養補給ゼリーやお菓子をかごに入れ、レジに並んで会計待ちの美沙を店内に残して俺と美穂さんが先に店を出て西条さんを待つ。

店外でふたりになると、美穂さんが俺に小声で話しかけてくる。

「うちの人が夫婦だって信じているから話を合わせていたけど、私は南条さんと美沙さんの関係察しがついていますよ……美沙さんが何を望んでいるのかもわかりますよ……責任取ってあげてくださいね……考えてます？」

「ええ……まあ……」

あいまいな返事でごまかしたが、さすがに女の勘は鋭い。