この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~
第2章 壱の巻
 公子はそのまま簀子縁から庭に降りると、春の光景に眼を奪われた。心まで温まるような陽差しを浴び、今を盛りと咲き誇っている花は雪柳である。公子はこの愛らしい花を見る度、冬に降る雪を思い出すのだった。長い枝がしなるほどにたわわに花をつけ、その先は地面に届きそうなほどになっている。
 風が吹くと、その花を一杯につけた枝がまるで海の底の藻のように揺らめく。そして、その都度、細やかな花びらを雪のように地面に降らせるのだ。
/486ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ