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無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~
第6章 伍の巻
花随想~あとがきに代えて~
ほーっ、皆様、ほんの少しのお久しぶりでございます。さて、もう十一月に突入し、今年も残るところ、あと二ヵ月足らずとあいなりました。
やっと、やっと念願の平安物に取り組むことができましてございます。思えば、かなり前から構想だけはできていたのに、なかなか取りかかれなかったのです。何故かといえば、はっきりとした理由はないのですが、強いて申し上げれば、江戸物をずっと引き続いて書いてきた私、急に頭が江戸から平安にトリップできるかどうか、ちと不安でした。
しかし、あまり難しく考えないで書き始めたら、すんなりと世界に入れました、ハイ。
実は、このお話にはベースがあります。いえ、〝虫めずる姫君〟(古典)ではありませんよ、念のため。今を去ること二十余年前のこと、大学生であった私は夏休みで帰省した折、せっせとレポート用紙に小説を書いておりました。そのタイトルが〝悪女に捧げるレクイエム〟。ま、今は自分でも吹き出してしまうタイトルですが、当人は大満足でした。
ほーっ、皆様、ほんの少しのお久しぶりでございます。さて、もう十一月に突入し、今年も残るところ、あと二ヵ月足らずとあいなりました。
やっと、やっと念願の平安物に取り組むことができましてございます。思えば、かなり前から構想だけはできていたのに、なかなか取りかかれなかったのです。何故かといえば、はっきりとした理由はないのですが、強いて申し上げれば、江戸物をずっと引き続いて書いてきた私、急に頭が江戸から平安にトリップできるかどうか、ちと不安でした。
しかし、あまり難しく考えないで書き始めたら、すんなりと世界に入れました、ハイ。
実は、このお話にはベースがあります。いえ、〝虫めずる姫君〟(古典)ではありませんよ、念のため。今を去ること二十余年前のこと、大学生であった私は夏休みで帰省した折、せっせとレポート用紙に小説を書いておりました。そのタイトルが〝悪女に捧げるレクイエム〟。ま、今は自分でも吹き出してしまうタイトルですが、当人は大満足でした。