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無垢な姫は二度、花びらを散らす~虫愛ずる姫君の物語り~
第2章 壱の巻
 ふと、妙案が閃いた。
 明日、参内するときは、あの花を持ってゆこうと考えたのだ。あの可憐な花を差し上げれば、大宮の沈んだ心も幾ばくかは晴れるのではないか、そんな気がした。
 公子の瞼に、雪のように風に舞う白い花びらが甦る。
 折しも大宮と最後に逢ってから―、つまり、あの憎らしい年下の従弟、帝と喧嘩別れをしてから十一年という長い年月が経っていた。
 公子の運命の歯車が音を立てて回ろうとしていた。
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