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ネコの運ぶ夢
第6章 お料理ネコ
音子は手際よく朝食の準備をする。彼女は洋食系が多い。
鮭のサンドイッチ
野菜たっぷりの巣ごもり卵
根菜のコンソメスープ
アイスコーヒー
音子がうちに来てから、明らかに食生活が豊かになった。音子自身が料理上手なのもあるが、俺が作るときも、前は「ひとりだからどうでもいいや」と、適当に缶詰とビール、みたいな感じだったのが、ちゃんと作るようになっている。
人に食べさせる、食べてもらえるのは、幸せだ。
「おいしい」
思わず言ってしまう。鮭のサンドイッチなるものを初めて食べたが、うまい。
俺の言葉に音子は顔をほころばす。
「今日はどこかに行くんですか?」
音子が尋ねる。特に用事はない。
「ああ・・・食材の買い出しくらいかな。音子は?」
と尋ねてから、しまったと思う。答えは決まっていた。
「音子は市ノ瀬さんについていきます!」
まあ、そうだよな。そうなるな・・・。
俺は残り一切れになったサンドイッチを口に放り込み、どこに買い物に行ったものかと考えていた。
鮭のサンドイッチ
野菜たっぷりの巣ごもり卵
根菜のコンソメスープ
アイスコーヒー
音子がうちに来てから、明らかに食生活が豊かになった。音子自身が料理上手なのもあるが、俺が作るときも、前は「ひとりだからどうでもいいや」と、適当に缶詰とビール、みたいな感じだったのが、ちゃんと作るようになっている。
人に食べさせる、食べてもらえるのは、幸せだ。
「おいしい」
思わず言ってしまう。鮭のサンドイッチなるものを初めて食べたが、うまい。
俺の言葉に音子は顔をほころばす。
「今日はどこかに行くんですか?」
音子が尋ねる。特に用事はない。
「ああ・・・食材の買い出しくらいかな。音子は?」
と尋ねてから、しまったと思う。答えは決まっていた。
「音子は市ノ瀬さんについていきます!」
まあ、そうだよな。そうなるな・・・。
俺は残り一切れになったサンドイッチを口に放り込み、どこに買い物に行ったものかと考えていた。