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ネコの運ぶ夢
第9章 お仕事ネコ
最寄り駅を出ると、「手繋いで」「腕組んで!」とさらに身体を近づけてくる。なんとか、引き離そうとする。
「うう・・・会社の子の方がかわいいんだ・・・」
「音子は・・・音子は・・・」
こっちを見ずに、ぶつぶつと言う。
俺は軽く頭を押さえる。
「会社の子とお前は違う!」
「そもそも手を繋がなくても、お前は朝抱きついてただろ」
ツッコミどころ満載だ。
それに、今日に限らず、夜は腕枕だし、たまに抱きついて寝てるし・・・
そう言っても、「でもでも・・・」と音子のヤキモチは家に帰るまで続き、寝るときに至っても、
「今日、音子は市ノ瀬さんのお仕事いっぱい見学して、疲れたので、抱っこして寝たいです!」
と断固主張し、断る隙も与えないまま、ぎゅぎゅぎゅーっと抱きついたまま眠りについた。
額をグリグリと俺の胸にこすりつける姿は、まるで、本当の猫が主人に自分の匂いをつけようとしているかのようだった。
そして、いつものように、音子はあっという間に眠りについた。
疲れていたというのは本当のようだ。
「うう・・・会社の子の方がかわいいんだ・・・」
「音子は・・・音子は・・・」
こっちを見ずに、ぶつぶつと言う。
俺は軽く頭を押さえる。
「会社の子とお前は違う!」
「そもそも手を繋がなくても、お前は朝抱きついてただろ」
ツッコミどころ満載だ。
それに、今日に限らず、夜は腕枕だし、たまに抱きついて寝てるし・・・
そう言っても、「でもでも・・・」と音子のヤキモチは家に帰るまで続き、寝るときに至っても、
「今日、音子は市ノ瀬さんのお仕事いっぱい見学して、疲れたので、抱っこして寝たいです!」
と断固主張し、断る隙も与えないまま、ぎゅぎゅぎゅーっと抱きついたまま眠りについた。
額をグリグリと俺の胸にこすりつける姿は、まるで、本当の猫が主人に自分の匂いをつけようとしているかのようだった。
そして、いつものように、音子はあっという間に眠りについた。
疲れていたというのは本当のようだ。