この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ふみふみ
第16章 離別

みるみるうちにマットレスは広がり大きくなった。
アタシたちはそれを物珍しそうにキャリーケースの中から見ていたのだ。

ベッドのセッティングが済むと、業者の人は帰って行った。
部屋は段ボールの荷物でいっぱいだった。

アタシとモモはキャリーケースからやっと出して貰えた。
「ビヨーン」と背伸びをして、部屋の中を探検した。

モモはちょっと怖がっている様に見えた。
アタシはもう3回目の引っ越しだったので慣れていた。

これからこの部屋で七海ちゃんとモモと3人で暮らしてゆくのだ。
アタシは七海ちゃんに幸せになって欲しかった。

この時、七海ちゃんはまだ31歳になったばかりだった。
まだまだ、新しい出会いがあるのだとアタシは思っていた。

アタシが言うのもなんだけど、七海ちゃんは実年齢には見えない。
実年齢よりも5歳は若く見える。

だから、アタシは心配していなかった。
七海ちゃんはちょっとおっとりしている所があるけれど、芯のしっかりした人だった。

アタシとモモは荷物の段ボールの上に上がりそこで眠ったりしていた。
七海ちゃんは仕事と引っ越しの片づけで忙しかった。

段ボールは暫くの間、放置されることになる。
でも、アタシとモモはその段ボールが大好きだった。

毎回、その段ボールで爪とぎなどをしていたのだ。
それに、段ボールに入るととても落ち着くのだった。

アタシたちの段ボール遊びは続いていった。

/146ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ