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トライ アゲイン
第9章 目覚めの時
男は安祐美に胸を撫でられてスケベ心のスイッチが入ってしまう。
安祐美だって出会ったばかりの男に、こんなことをしてしまうなんてと思ったが、ビリビリと電撃を受けて『この人に抱かれたい』と感じてしまっていた。
突然、彼が胸板を撫でる安祐美の手首をガシッと掴んでグッと引き寄せた。
「ぼ、僕は…け、決して野蛮な男ではないんですけど…、なぜだか君に夢中になりそうなんだ!」
抱き寄せられて、安祐美は男の胸板に顔を埋める。
心臓の音がすぐそこに聞こえていた。
その鼓動は、まるで100m走を終えたばかりのように、ものすごい早さで脈打っている。
不意に安祐美は、自分だって部活でそれなりにダッシュを繰り返して、たっぷりの汗をかいていたことに気づいた。
「シャワーを…シャワーを浴びたいわ」
インターバルを開ければ、この欲情が冷えてしまうと、彼も「それならば…あの…よければシャワーをご一緒しませんか」と奥歯に物が挟まったように、はにかんで告げた。
「えっ?シャワーを一緒に?」
出会ったばかりの男に裸を見せる…
これほど興奮することはなかった。
「ええ…是非ともご一緒願いたいわ」
安祐美は立ち上がると彼の手を引いてバスルームに案内した。
シャワーを共にと言い出したものの
やはり出会ったばかりで互いに気恥ずかしさがあるので、お互いに相手に背を向けて脱衣をして全裸になった。
まだ、ヌードは見せてあげないわよとばかりに
彼がこちらを振り向く前に安祐美はバスタオルで体を包んだ。
「なんだ、素っ裸を見せてくれるのかと思ったよ」
お互いにヌードを見せ合おうと思っていたのか、
彼はタオルで股間を隠そうともせずに
股間のモノを惜しげもなく安祐美に見せびらかした。