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トライ アゲイン
第5章 安祐美、二度目の高校生活
時間は流れ、
安祐美は中学最後の学年を謳歌していた。
最初の頃は、一晩眠れば元の時代に戻って
またありふれた日常が戻ってくるのではないかと淡い期待を抱いていたが、いくら時間が経過しても25歳の安祐美に戻ることはなかった。
『もしかして私は
あの交通事故で死んだのかもしれない…
輪廻転生という現象があるらしいけれど、
私はこのままこの世界のこの時間を生きて
再び25歳で死んじゃって同じ時代の時の流れを繰り返すのかもしれないわ…』
オカルトじみた話だけれど
そのように考えると何もかも辻褄が合うような気がした。
けれど、少しずつ記憶の中の人生とは違うことに
違和感を感じた。
処女喪失なんて高校二年のクラブの先輩に捧げたはずなのに、
今の時代の安祐美は中学二年で担任の岡山先生にバージンを奪われたし…
同じ時間を繰り返すのではなく、
違った世界で生きているような感じ…
もしかして、これって『パラレルワールド?』、
そう、SF小説ではないけれど
別次元にもう一人の自分が存在して
魂だけがその世界に迷い混んだのかもしれないと
これから起きる人生経験に怯えはじめていた。
「どうしたんだい?何か考え事かい?」
情事が終わり、精液を吐き出したコンドームをペニスから外しながら岡山先生はボンヤリしている安祐美の顔を心配そうに覗き込んだ。
「ううん…別にたいした事じゃないわ…」
「そう、それならいいんだけどさ
てっきり俺とのセックスに飽きてきたのかと心配しちゃったよ」
ほら、いつものようにお掃除フェラをしてペニスを綺麗にしなよと萎れてぐにゃりとなったペニスを安祐美の口に押し付けてきた。