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トライ アゲイン
第5章 安祐美、二度目の高校生活
安祐美の鼻先にザーメンの生臭さと
コンドームのゴム臭さの入り交じった亀頭が押し付けられる。
最初の頃は、その臭さに吐き気を催したが
慣れというものは恐ろしいもので
今では平気でソレをしゃぶることが出来るようになった。
『この人は私をどうするつもりなのかしら?
バージンまで捧げた女なのよ
当然、責任を取って妻に迎えるつもりなのかしら?』
そのように考えて、慌てて自分の考えを打ち消した。
安祐美にはこの先、楽しい高校生活がまっているのだから。
バージンを奪われてから、なし崩しのように岡山先生と人に言われぬ肉体関係が続いているけれど
ふた回りも年齢差のある男とこれから先も関係を続けることなんて無理だと思った。
岡山先生とは週に二度ほど抱かれ続けていた。
両親には親友の家で勉強をしているのと嘘までついていた。
セックスにのめり込んでいる割には安祐美の成績は右肩上がりで好転していた。
当然だった。
うろ覚えではあるけれど、試験の問題も微かに覚えているのだから、そういった問題だけに集中すれば常に学年のトップクラスを維持することができた。
そして中三の二学期末の三者面談で
安祐美の進路が決められようとしていた。
「先生、どうでしょうか?
うちの安祐美は○○高校を受験したいと言っているんですけど…」
安祐美は何がなんでも在籍していた高校に通いたかった。
テニス部に入部して高校二年の夏休み前に先輩と肉体関係を結んで歪(いびつ)になりかけている人生の軌道修正をしなければと思っていた。