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トライ アゲイン
第6章 陸上部の飛鳥先輩
真理亜をおんぶして保健室に駆け込んだのはいいが、肝心の保健室の先生が見当たらない。
「まただよ…あの先生、やる気があるのかな?」
保健室の先生である養護教諭の青沼静子は赴任してきたばかりの若い女性教諭で、
男子生徒からはもちろんの事、若い男の先生からも絶大な人気を誇っていた。
とりわけ、理科の西田先生とは仲がよくて
西田は事あるごとに青沼静子を理科準備室に呼び出しては神聖な職場であるにも関わらず静子といちゃついていた。
誰もいないもぬけの殻(から)の保健室のベッドに
労(いたわ)るように阿部真理亜を寝かせた飛鳥先輩は勝手知ったる我が家のように保健室の冷凍庫を開けて、中から保冷剤を取り出した。
「捻挫は応急処置で冷やすのが一番さ」
優しくランニングシューズを脱がせて
保冷剤を真理亜の足首に当ててやる。
「先輩すいません…優しいんですね」
「当たり前だろ!可愛い部活の後輩が怪我をしたんだ、これぐらいは誰でもするさ」
陸上部のキャプテンとして当然の事をしているまでさと、飛鳥はさりげなく答えたけれど
真理亜の足首に保冷剤を当てながら、その目は真理亜の股間に釘付けになっていた。
ランニングパンツの股間の隙間からショーツが覗いていた。
真理亜の鼠径部を眺めて、若い男の子特有である沸き上がる性欲を押さえきれずに、飛鳥はさっきから痛いほどに勃起をさせている。
「く、靴下も脱いだ方がいいかもな」
真理亜の靴下を脱がせて飛鳥は驚いた。
その足の爪は真っ赤なペディキュアで彩られていたからだ。