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トライ アゲイン
第6章 陸上部の飛鳥先輩

「あっ!そうかもな」

救急箱を取りに行きかけて
ポーチを引っ張り出したままなのに気がついた。

『やばっ!元に戻しておかなきゃ』

ポーチのジッパー閉めて引き出しに戻さなきゃ!
慌ててジッパーを閉めようとしたその時、
ポーチの中に淡いピンク色の小袋に目が止まった。

『これってもしかして…』

飛鳥は小袋を指でつまんで引っ張り出した。

『間違いない!これって…コンドームだ!!』

小袋を指でなぞってみると、中には輪ゴムのような触感が指に伝わってくる。

『あの先生もヤルことはヤってんだな』

青沼先生の裸体を想像すると
射精したばかりのペニスが再び勃起してくる。

「ねえ先輩ってばぁ」

早く救急箱を取って欲しいとばかりに
真理亜が急かすように声を掛ける。

「うん、わかってる」

飛鳥はコンドームをズボンのポケットに入れて
何気ない態度で戸棚の上の救急箱を取り出した。

湿布薬は真理亜が予想したとおりすぐに見つかった。

「待ってなよ、今すぐ貼ってあげるから」

湿布を貼るために真理亜の素足に触れたとたん、
プチンと何かが飛鳥の心の中で弾けた。

湿布を貼った患部からスルスルと
飛鳥の手は真理亜のふくらはぎを撫で上げる。

「せ、先輩?」

「いや、ふくらはぎとか痛めていないかなと思ってさ…」

「大丈夫ですよ、それに足首もすぐに冷やしたから今は痛みも引いてきたし」

「いやいや、用心に越したことはないんだよ
案外と全然違う場所にもダメージがあるかもしれないし」

そんな風に誤魔化しながら
ついに飛鳥の手は真理亜の太ももを撫で始めた。


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