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12歳年下の彼のお誕生日の話
第8章 沖縄旅行 3日目
彼がブセナテラスのホテルの
建物の方を見ながら、今度は
あそこに泊まらないかと尋ねて来て。
『僕は…ヴィラタイプが良いかなぁって
新婚旅行らしいかなぁって思うんですけど』
来月には入籍するけど、結婚式は
来年の春に挙げる予定だから。
改めて新婚旅行はその時にと
彼はそう考えているみたいで。
もし、来年の春に
新婚旅行として沖縄に来るなら
リゾートホテルよりも
プライベート感があるヴィラタイプが
新婚旅行らしいですかね?
と言ってるみたいだった。
『新婚旅行だったら、
沖縄本島より、離島が良いですかね?
こう…ゆっくり2人きりで過ごせますし』
「離島って…
石垣島とか宮古島とか…?」
『潜るとかなら慶良間の方が
良いとは思うんですけどねぇ。
泊まるってなったら、別の離島の方が
でも…こう…リゾート感あって
新婚旅行らしいと言えば、
やっぱり石垣島とかですかねぇ?』
「石垣島……」
『そうです…どうですかね?
石垣島のリゾートホテルに泊まって
竹富島に行って、水牛車で
のんびり揺られたりするのとか…』
「水牛……画像とかで見た事ある…」
『石垣牛…のコースとか…食べたり』
「石垣牛…のステーキ……」
『そっちは…おいおい考えるとして、
まずは、来月の方考えましょうか?
結婚で貰えるお休みは
そっちに置いておくとして。
入籍するだけって言うのも寂しいですし。
地元のちょっといいホテル行きましょうよ』
新婚旅行は来年の春になるけど、
来月に地元で贅沢しませんか?と
そんな風に彼が言って来て。
確かに…入籍する日が仕事と言うのも
味気ないと言えば味気ない。
「それはいいけど…お盆はどうするの?
うちの実家も…親戚に港斗君の顔
見せたいから、泊りにおいでって
言ってくれてるんだけど…」
でも彼は…GWとかも出勤しないと
いけない当番の日がある感じだから
その日を避けて、私の家と
彼の家に泊まりに行く感じ…かな?
そんな来月の相談をしていると
目的地である海中展望塔について。
道が…海の中を伸びていて。
道と言うよりは橋と言う方が
近い感じのブセナ岬から伸びる通路を
180メートルほど進んだ先にある。