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12歳年下の彼のお誕生日の話
第8章 沖縄旅行 3日目

2020年には
名護パイナップルワイナリーも
綺麗にリニューアルされていて。

リニューアルに伴い
新たに増設された施設もあり、
更に…今後も…進化して行きそうな感じだ。

入口からは大きくぐるっと
迂回させられた先に広い駐車場があって。
駐車場の中に受け付けがある。
レンタカーの特典で、入園料が
割引になるクーポンがあるからと。
1200円のチケットが300円引きで買えて。

駐車場の所にある乗り場から
派手な黄色いパイナップルトレインに乗って。
駐車場の裏側にある、パイナップル畑を
見ながら、入口の場所まで送迎して貰った。

『僕が小学生の頃は、あんなの
無かったですけどね。もう
ここの入口から直接入る感じでしたね…』

パイナップルパークの中を巡る
パイナップル型をしたカートの
パイナップル号の乗り場に向かうと。

あの時に雄介さんと
ここに来た時の記憶が…蘇って来て。

「ああっ、そう、この洗脳ソングッ…」

ナゴパイナップルパークの
テーマソングが…園内を回る
カートの乗り場で流れているのだが。

カートの待ち時間の短い間でも
脳内に刷り込まれてしまうほどに
強い洗脳レベルのテーマソングで。

『そうなんですよ、この曲。
ここのこのテーマソングが
僕もあの時忘れられなくて。
沖縄帰ってからもしばらく
ずっと歌ってたらしいんですよ…当時』

まっ黄色のパイナップルを模した
時速3キロの自動運転のカートで
音声アナウンスを聞きながら
まったりと…園内を回る。

ヤシの木が…生えているエリアを
自動運転のパイナップル号が進む。

ヤシの木に…どう考えても
実際の大きさよりも、
100倍以上の大きさをした
色々な蝶々や…沖縄らしい
オオゴマダラやアサギマダラの
オブジェが…木に止まらせてあるんだけど。

『ああ~、これは…無かったですね…』

「いや、大きさっ…」

『小さな子供は喜びそうですね』

蝶々の次はカブトムシと
クワガタのエリアになって。
カートに乗ってる所を
彼が撮影してくれたりして。

『見て下さいよ、巴さん。
あのヘラクレス動いてますよ!』

甥っ子の大和を連れて来たら、
絶対ここ喜ぶだろうなって思いつつ。


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