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12歳年下の彼のお誕生日の話
第11章 古宇利オーシャンタワー
白いブロックの様な壁には
模様になって穴が開いていて。
これは沖縄の花ブロックと言うのだそうだ。
ホテルのフロントの後ろの壁に
この花ブロックが使われて居たり。
レストランの入り口に使われて居たり。
沖縄をドライブしていると、あちこちで
自然にこの花ブロックを目にする。
カーテンウォールとして…
また、塀の一部として、
屋上の柵の代わりにしたり等その
活用方法は様々に利用されている。
沖縄は台風被害にも遭いやすい土地柄で
木造建築は適していない、潮風によって
金属は腐食してしまうので
コンクリートを使った建築は
沖縄の土地と気候に適していたのだそうだ。
家の塀としてコンクリートブロックを
積み上げてしまうと、確かに強い日差しを
遮る事はできたのだが、家の中に
外の光を取り込めない。そんな悩みを
解決したのが…ブロックに穴を開けた
花ブロックだった…のだそうで。
開放感と、通気性、プライバシーと
あらゆる面をカバーする事が出来る
花ブロックは重宝されて。
そのニーズに合わせて、そのデザインを
お洒落な形にして、機能美を高めたのが
沖縄を代表する建築家の仲座久雄氏。
「へぇ~、この沖縄の建物で
良く見る透かし模様のブロックって
そんな名前だったんだぁ~」
『今、その壁の画像で、
検索した結果ですけどね…』
その花ブロックの向こうから
ブルーのライトで照らされて
間接照明になっている。
遠目から見るとイスラムのモスクの様な
どことなくにだが異国風にも感じる。
『でも…お洒落ですね……
使用例…とか検索してたら…
カウンターキッチンとか
部屋の間仕切りのポイントとかに
この花ブロック使ってる内装ありますけど…。
リゾート感あってお洒落ですし、
淡路島の…雰囲気にも合いそうですよね…』
シェルミュージアムに展示されている
色々な貝を彼と一緒に見て回る。
中には新車が買えそうなお値段で
取引をされる事もあると言う
貴重なリュウグウオキナエビスと言う
深海に生息している貝や。
リュウグウオキナエビスの近くには
同じオキナエビス科の貝が並んでいて。