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12歳年下の彼のお誕生日の話
第13章 彼のお誕生日

沖縄のゴーヤやオクラを使った
サラダも美味しくて。
お酒も進む感じだった。

『そっちのスパークリングワインは
どうなんですか?そっちの
ワインも開けましょうよ』

「こっちはね、辛口で
さっぱりとしたシークワーサーの
スパークリングワインなんだよ」

シークワーサーのお酒は
チューハイとかあるし美味しいから
ワインにしても甘すぎず
お料理の邪魔をしない訳で。

『こっちのワインも、
すっきりして…程よい酸味が
あって美味しいですね。
チーズONタコライスにも合いますね』

そう言ってタコライスを食べていて
空になった取り皿に、新しい
タコライスをよそってあげた。

『サンセットタイムになって来ましたね』

「…うん、夕陽に染まる海も綺麗…」

『沖縄…、来て良かったですか?』

雄介さんとの沖縄旅行をそんなに
旅行中思い出す事もなくて。
沖縄旅行を満喫してしまっていた。

「うん、念願の…古宇利島も
沢山満喫させて貰ったし…。
こんな…素敵なヴィラを
選んで貰っちゃって…。港斗君の
お誕生日なのに…私の誕生日みたい…」

『でも…僕は、このヴィラにして
良かったって思ってますよ?
巴さんの嬉しそうな顔、
沢山見れましたからね。巴さんが
沖縄楽しんで、満喫してくれる事が
僕にとって最高のプレゼントですから。
嬉しそうな巴さんを見てると
僕も…嬉しいって言うか…
こう…、幸せな気分になります…んで…』

言ってて恥ずかしくなってしまったのか
自分のグラスにトクトクと
お代わりのワインを注いで
それをグイっと一気に飲み干すと、
お代わりを更にギリギリまで注いで
それも一気に飲み干してしまった。

「うん、沖縄来て…良かった。
色んな所、見て、観光したりして。
マリンスポーツとかシュノーケリングも
海の綺麗さとか…自分の目で見れたし」

トン…っと港斗の肩に巴が
自分の身体を預けてもたれ掛る。

「港斗、ありがと」

『…巴……。えっと…じゃあ、
お礼に…口移しでワイン…僕に
飲ませて貰うとか…ってありですかね?』

こっちのグラスに、トクトクと
彼がワインを注いでくれて。

「う、うん…いいよ…」



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