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12歳年下の彼のお誕生日の話
第5章 7月7日 PM編

自然光をたっぷりと取り込んだ
空の青に水の青が溶けるような
オーバーハング水槽になっていて。
下から見上げると、ペンギンが
まるで空を飛んでいるかのように見える。

『池袋のサンシャイン水族館で
こんな感じの下からペンギンが
泳いでいるのを見られる感じの
展示をしてるみたいですけどね』

『でも下から、こうして見上げると
ペンギンが空を飛んでるみたいですね』

『でも…どの生き物達も…
新しく須磨シーワールドになって
広くてピカピカの綺麗なお家になって
のびのびとしてる様な感じがします…』

水の中では…颯爽と
凄いスピードで泳いでいるのに
地上にあがるとよちよち歩きをしていて。

しばらく…一緒にペンギンを眺めていた。

その後は…またお隣の
ドルフィンスタジアムに戻って
お土産物屋さんを見て、お土産を買って。

『ちょっとあそこも寄って行きますか?』

そう小林が声を掛けて来て、
ドルフィンスタジアムと
オルカスタジアムの間の
広場の一角にある、
キッチンカーが並んでいる場所も
見て行く事にして。

『みたらし団子…食べませんか?』

ソフトクリームやかき氷
クレープやホットドック等の
軽食やスイーツを販売する
キッチンカーの中に、
みたらし団子のキッチンカーがあって
2本入りだったので、一緒に
シェアしてみたらし団子を食べる事にして。
ベンチに座って、団子を食べ終えると。

『じゃあ…そろそろ…行きましょうか?』

そうだ…この後は…
今日は…泊りでって言ってた…から。
今日泊まる場所に移動するんだろうけど…。

この須磨シーワールドの中にある
須磨シーワールドホテルに
本当は泊まりたかったけど、
数か月先までお目当ての部屋は埋まっていて
予約が取れなかった事を、LINEで
謝罪をされてしまったんだけど。

それだけ…神戸の人達が…
この須磨シーワールドの開業を
楽しみにみんな待っていたって事だから。

それは…小林サンの所為じゃないので
気にしないで…良いですよとは…
その…謝罪のLINEには返事をしたんだけど。

須磨シーワールドを後にして、
駐車場まで戻ると、
小林の車の助手席に乗り込んだ。

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