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第3章 ワンナイトラブ

　「んぁっ……ああ……っ」

　レンの舌が花びらをなぞるたびに、ミキの腰が跳ねる。
唇が吸いつき、舌先が敏感な部分をゆっくりと愛撫してくる。
羞恥でいっぱいのはずなのに、抗えない。
触れられるたび、舐められるたび、身体が勝手に反応してしまう。

　「ああ、レン……そこ……もっと」

　恥ずかしさに震えながらも、ミキの声は甘く蕩けていた。
脚の力が抜け、壁にもたれるようにして全身を預ける。
レンの頭に手を添え、逃げ場を失った快感を受け止める。

　（レンがわたしの一番恥ずかしい場所に……触れている）
　息が乱れ、鼓動が早くなる。
愛されている実感が、全身を熱く満たしていく。

　「レン……わたし……レンのこと、好きになってもいいの?」

　切なさと恍惚の混ざった声が零れる。
羞恥も、理性も、今はもういらない――
ミキは震える指でレンの髪を撫でながら、返ってくる答えを、心ごと待った。