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カクテルバー 『cross×』
第8章 ノンアルコール・カクテル♪
シャカシャカシャカ♪
シェーカーでシェークしてカクテル・グラスに注ぐ。彼はじっと見ていた。
「はいどうぞ」
「カッコいいですね…―
あっ!…旨い!…
これ美味しいですね!!」
彼の声が弾んだ。
「気に入って貰えて良かったです」
僕は彼の反応が嬉しかった。
「ははは。この店は特に美味しいんだよ。材料にもグラスにも、店の雰囲気にもこだわりがある――
何よりマスターの腕が良いし…
心使いが違う!」
BGMにはビートルズが流してある。
「マスター。これ今日も旦那さんのリクエストでしょう!?」
上を指差して、
高岡様は奥の席に座っいる年配のご夫婦を見て言った。
「お気付きでしたか…!?
流石に高岡様ですね!」
キョトンとしている彼に説明をくわえる。
「あの奥さんはビートルズが好きで、旦那さんがマスターにリクエストした事があったらしいんだ。
それからあのご夫婦が来られると、リクエストが無くてもビートルズを掛けてくれているんだよ…。
ね!マスター」
若い彼はカウンター奥をちらっと見遣った。
ご夫婦はカクテルを飲みながら頬杖を付いて音楽を楽しんでいた。
シェーカーでシェークしてカクテル・グラスに注ぐ。彼はじっと見ていた。
「はいどうぞ」
「カッコいいですね…―
あっ!…旨い!…
これ美味しいですね!!」
彼の声が弾んだ。
「気に入って貰えて良かったです」
僕は彼の反応が嬉しかった。
「ははは。この店は特に美味しいんだよ。材料にもグラスにも、店の雰囲気にもこだわりがある――
何よりマスターの腕が良いし…
心使いが違う!」
BGMにはビートルズが流してある。
「マスター。これ今日も旦那さんのリクエストでしょう!?」
上を指差して、
高岡様は奥の席に座っいる年配のご夫婦を見て言った。
「お気付きでしたか…!?
流石に高岡様ですね!」
キョトンとしている彼に説明をくわえる。
「あの奥さんはビートルズが好きで、旦那さんがマスターにリクエストした事があったらしいんだ。
それからあのご夫婦が来られると、リクエストが無くてもビートルズを掛けてくれているんだよ…。
ね!マスター」
若い彼はカウンター奥をちらっと見遣った。
ご夫婦はカクテルを飲みながら頬杖を付いて音楽を楽しんでいた。