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カクテルバー 『cross×』
第2章 ドライ・マティーニ♪

ホテルのロビー――
まだ荒い息のあなたが…大きな花束を差し出した…
涙で 何も見えない。
大きな声で怒りたかったのに 嬉しくて泣き声になった
「来れ…無いかと…思って帰るとこ…だった…の」
「ゴメン…ほんと…ゴメンな…!1時間も待たせちゃったな…」
花束を挟んであなたは私の肩を抱いた。
優しさが肩に重かった…
「コウ、酷い顔だぞ(笑)化粧直してレストラン行こ!腹ペコだよ」
にこりと笑う、あなたのエクボ。
何時もの無邪気なあなたが沈んだ気持ちを和らげた…
だけどね…
私はそんなに強くなかったんだよ…
好きになる程胸の痛みが強くなって――
キリキリと音がした…
まだ荒い息のあなたが…大きな花束を差し出した…
涙で 何も見えない。
大きな声で怒りたかったのに 嬉しくて泣き声になった
「来れ…無いかと…思って帰るとこ…だった…の」
「ゴメン…ほんと…ゴメンな…!1時間も待たせちゃったな…」
花束を挟んであなたは私の肩を抱いた。
優しさが肩に重かった…
「コウ、酷い顔だぞ(笑)化粧直してレストラン行こ!腹ペコだよ」
にこりと笑う、あなたのエクボ。
何時もの無邪気なあなたが沈んだ気持ちを和らげた…
だけどね…
私はそんなに強くなかったんだよ…
好きになる程胸の痛みが強くなって――
キリキリと音がした…

