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アビーとアダムソンホテルの人々
第2章 201号室
201号室のロイドは、人形収集家兼人形師、彼の部屋には何時でも美しい人形が飾られている。アビーはいつもロイドに素敵な人形をみせてもらっている。
特に彼は女性をこよなく愛する。脆く美しいからだそうだ。
「こんにちは、ロイド。今日も人形をみせてもらいに来たの」
アビーは慣れたようすで、部屋に入り、お気に入りの席に座る。アビーのお気に入りの席とは、ロイドの所有する人形達がズラリと並ぶガラスケースの前である。
「やぁ、アビー。今日はアンマリーと遊ばないのかい?」
ロイドはアビーが来ることを理解していたのか、彼女の為に用意した思われるティーカップを手に現れた。カップの中身はアップルティー。アビーの大好きな飲み物だ。
「遊ばないわ。一緒に遊んでもあの子つまらないの。いつも美味しいアップルティー淹れてくれてどうもありがとう」
「どうたしまして、そうだ。工房に新しい人形が居るよ。飲んだら見に来るかい?」
「うん」
青年は優しく微笑む。歳は二十歳後半位だろうか。 いつも暗い工房に居るせいか、肌が蒼白い。 ロイドの工房は地下にある。その為か、いつも冷たくて暗い。だが彼にしてみればこの暗さと寒々とした冷ややかさが最高によいのだと云う。
「寒い」
「少しの我慢だよ。また後で温かいアップルティーを淹れてあげるよ」
「次はホットココアがいいわ」
「おおせのままに」
ロイドはアビーの前に膝まづき、手の甲に軽くキスをした。そして彼女の手を引き案内をする。アビーはこうやってお姫様気分を味あわせてくれるロイドの心意気が好きだ。
特に彼は女性をこよなく愛する。脆く美しいからだそうだ。
「こんにちは、ロイド。今日も人形をみせてもらいに来たの」
アビーは慣れたようすで、部屋に入り、お気に入りの席に座る。アビーのお気に入りの席とは、ロイドの所有する人形達がズラリと並ぶガラスケースの前である。
「やぁ、アビー。今日はアンマリーと遊ばないのかい?」
ロイドはアビーが来ることを理解していたのか、彼女の為に用意した思われるティーカップを手に現れた。カップの中身はアップルティー。アビーの大好きな飲み物だ。
「遊ばないわ。一緒に遊んでもあの子つまらないの。いつも美味しいアップルティー淹れてくれてどうもありがとう」
「どうたしまして、そうだ。工房に新しい人形が居るよ。飲んだら見に来るかい?」
「うん」
青年は優しく微笑む。歳は二十歳後半位だろうか。 いつも暗い工房に居るせいか、肌が蒼白い。 ロイドの工房は地下にある。その為か、いつも冷たくて暗い。だが彼にしてみればこの暗さと寒々とした冷ややかさが最高によいのだと云う。
「寒い」
「少しの我慢だよ。また後で温かいアップルティーを淹れてあげるよ」
「次はホットココアがいいわ」
「おおせのままに」
ロイドはアビーの前に膝まづき、手の甲に軽くキスをした。そして彼女の手を引き案内をする。アビーはこうやってお姫様気分を味あわせてくれるロイドの心意気が好きだ。