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第25章 人妻と美大生

案の定、ベッドに入っても寝付けず、しかも外はしとしとと雨音が聞こえ、余計に耳につきます。



ふいに喉の渇きを感じ、起き上がりキッチンに向かいました。



ウォーターサーバーから冷えた水を汲み飲み干し、部屋に戻ろうとすると、少しだけ夏樹君の部屋のドアから明かりが零れています。



まだ起きているのね...



自分の部屋に戻るつもりのはずの足が何故かその明かりに誘われるようにそちらに向いてしまったのです。


するとドアの隙間から夏樹君が大きなキャンバスの前に腰掛けてなにやら必死に腕を振っている後姿が見えました。



あっ！！！！



私はもちろん何をしているか直ぐに解りました。



心臓をぎゅぎゅっと掴まれた驚きで、またもや見てはいけないものを見てしまったと思い、足音を立てないよう隣の寝室へ移動し、急いでベッドに潜り込みました。