この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼と入籍する話
第8章 ぷち新婚旅行 1日目 淡路島
サンプラザには昔
家族旅行で宿泊したことがあって。
ホテルなんだけど、ロビーの先の
お土産コーナーが和風な感じで。
町みたいに両サイドにお店があって
お店の前に人工の川が流れてたなぁと。
巴がそんな事を思い出していると、
彼がウインカーを左に出して曲がって。
島みたいになってる土地の
端っこに建っているホテル…。
『さ、巴さん着きましたよ』
さっき見たマリーナを
反対側から囲むように
その本日のホテルは建っていて。
このホテルは…、知ってる。
泊った事はないけど…。
ちょっと場所は離れてるけど
ホテルニューアワジグループの
系列のホテルで、
海のホテル 島花だ。
この島花のレジデンスヴィラが
コスパが最高だって話題なのは知ってる。
車を駐車場に駐めて、降りると
後ろに積んでいた荷物を降ろす。
入口から中に入ると、声を掛けられて
そのままフロントを素通りして
こちらです…と案内されると。
最上階までの吹きぬけのロビーを
上を見上げながら移動して。
チェックインは良かったんだろうか?と
フロントには…人が並んでたので
あれ?っと思いながら移動して。
そのまま建物から外に出ると、
ヨットハーバーが見えて
そのままホテルの建物の前に
停泊してる2隻のクルーザーの
片方に案内をされて通される。
「お船ッ…、もしかして
今日はクルーザーにお泊りするの?」
そう言えば前に、彼が淡路島にも
クルーザーに泊れる所があるって
そんな話をしてたなって…。
クルーザーキャビンへのチェックインは
中にあるリビングスペースで
対応してくれるみたいで。
コの字型になったソファで
彼がチェックインの手続きを
しているのを隣に座って見守る。
手続きが終わったら、
このまま上のフライデッキに
移動をと声を掛けられて。
フライデッキに上がると、
フライデッキにも下と同じ様な
コーナー型のシートがあって。
『それでは、こちらの
救命胴衣の着用をお願いしたします』
と…救命胴衣を渡されて
良く分からないままに受け取ると。
その留め具を外して装着した。
クルーザーの操縦席には…
サングラスを掛けた…オジサンがいて。