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エリート妻色情飼育
第120章 第五部 メス奴隷の歓び  第二十五章 別れ
「裕子・・・」
微笑む早苗が愛おしい名を呼ぶ。

「おネェ様・・・」
裕子は二人の秘密を匂わす名を口にした。

「おネェ様・・・」
もう一度、抱きしめる早苗の胸に溶け込ませた。

「うっ・・ううぅっ・・・」
そのまま肩を震わせ泣きじゃくるのだった。

いじらしい裕子をギュッとしながら男達に言った。

「わたし・・生涯、男とは恋しない・・・
幸造様と悟様だけが・・私の全て・・・

最後に素敵な思い出をありがとう・・・
私の一生の宝物にします・・・」

「早苗・・・」
「早苗さん・・・」

父と息子は涙ぐむ早苗に、つられそうになるのを必死に堪えていた。

「ワシらもお前のことは一生、忘れん・・・
帰りたかったら、いつでも来い・・・
金やったら、なんぼでも送ったるさかい・・・」

「そうだよ、早苗さん・・・
いつまでも待っているから・・・」

これ以上、話していると裕子と同じように泣き出してしまいそうで早苗は無理に笑顔をみせると、身体を離してチェックインゲートに向かった。

「さようならぁ・・・」

一言、声を出すと大きく手を振りながらゲートへの中に消えていった。

出発前の空港ロビーで三人は、ジッと見送るしかなかった。
会社に向かう車中で、裕子は悟に肩を抱かれながら泣き続けていた。

幸造と悟はいじらしい天使を間に挟んで座りながら、旅立ったもう一人の天使を思い浮かべるのだった。

早苗は異国の人となり、今日から裕子は一人になる。
男達の「奴隷秘書」として生まれ変わるのだった。
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