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第29章 様子がおかしい千佳子さん

「まあね。それはあるけど…。うちの旦那、最近、『疲れた』『休ませてくれ』って拒否ってばかりだし」

と、遅れてきたママ友は応じていた。それは、どこでも、子供が生まれて10年以上経つと出てくる会話というか、旦那さんが40歳を超えると増える言葉…。

「確かに…。ずっと求めに応じてきたのに、こっちが求めたら…」

と、遅れてきたママ友の言葉に頷く、ママ友。

「吉見さん。旦那さんがあんな感じだからエッチできていないでしょ？不満はないの？」

と、勢いづいて千佳子ちゃんに訊く御手洗さん。なぜか、驚いた感じで、

「え？？？？不満はないわ」

と、明らか愚痴話を切る感じで、不満なしという千佳子ちゃん。

「どうやって解消しているの？」

と、不満無しという回答に不満げに御手洗さんが訊いたわ。

「皆さんはどうしているの？」

と、訊き返す千佳子ちゃん。歯切れよく返せたという感じ。

「そうね。自分で…って感じよね」

と、歯切れが悪いながら、本音で話す遅れてきたママ友。

「私は我慢しているわ。ムラムラすることもあるけど、そのうち、おさまるから」

と、別のママ友も話していた。本当？と思わなくもないけど、他のことを考えていれば、そのうちに忘れるということもあるかも…。ま、そういうムラムラすることすら…。

「最近、そのムラムラ自体がないのよね。やはり閉経したからかしら。以前は、自分でいろいろ使って処理していたわ」

と、思ったまま、事実のありのままに話したわ。

「閉経したら、欲求ってなくなるの？」

と、不躾に訊く遅れてきたママ友。まあ、そういう感じのメンバーが揃ったママ友会だけど…。

「なくならないけど、減少したように思うわ。それに、自分でしなくても、そのうち消える感じ」

と、答えたは、そう、確かに私は、閉経後、性欲自体が減退している感じだった。みんなが答えた以上、答えないといけないという感じで話し始めた千佳子ちゃん。

「私も自分でするわ。って言ってもなかなか機会がないけど」

と、先ほどと違って歯切れが悪い感じの千佳子ちゃん。内容が恥ずかしいのか、それ以外に何かあるのかは不明だけど、歯切れが良かったとは言い難かったわ。