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秘密の花園
第6章 旅立ち


翌日の早朝
少ない荷物をもって
コッソリと旅立った。

私に就いている侍女には病気の治療の為に出かける事になっているらしい。

数人の侍女と
陛下と王妃様に見送られ馬車に乗りこんだ。

「父上によろしくな」

陛下はラディンに声をかけた。

陛下はラディンのお父様の知り合い?

「はい。父も陛下にお会いしたいと思っていると思います」

「シルク、気をつけてね」

『行って参ります』

馬車は静かに走り出した。

見た目は飾り気のない馬車だが
乗り心地はすごく良い。

どれぐらいかかるのかわからないけど
この馬車なら少々長く乗っていても大丈夫そう…


まだ活動を始めていない
しんとした町並みに目を奪われていると
ラディンが口を開いた。


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