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秘密の花園
第6章 旅立ち
私…何を?
徐々に冴えてくる頭に比例して恥ずかしさが込み上げてくる。
まだ感触の残る唇に手をやった。
「私達は違う力を持つものの体液で力を中和する事が出来ます。
シルク様はご自分のお身体を守るために
自然と行動に出てしまったのでしょう」
じゃあこれからは
力の影響で見境なくキスしちゃうの?
「今は力が安定していないだけで
これからの数日でなんの心配も無くなりますよ」
ラディンは私の心中を察してか
穏やかな口調で言った。
「私達の城まではまだかかります。
次の町で少し長めに休みましょう」
私は力なく頷いた。